それにしても…
このロッジはお湯の出る時間が夜9までのため、昨夜は本当に慌ただしかった!
夕食をたべてコテージまで戻ると、お湯が止まる時間まであとわずかでした。
私たちのコテージのすぐ横にボイラー室があり、スタッフが湯を沸かすスイッチをオフにしようとスタンバイしていました。
旦那がそのスタッフに、これから大急ぎでシャワーを浴びるから少し待ってくれないか、とワイロのチップを渡し…
シャワー室に駆け込み、私と娘は数分で、髪と体を洗いました。次に旦那が大急ぎでシャワーを浴びたあと、徐々に水になっていきました。セーフ!もう半分修行じゃないかと思ってしまいます。
さて、日にちが明けて8月27日。
残るは今日と明日のみ。ヌーの川渡りに賭けます。
頑張って早起きし、ほぼ一番乗りでダイニングへ。
簡単に朝食を済ませ、朝のゲームドライブへと向かいます。
動物たちも活動したての朝のサバンナは気持ちがいい!
今日はこのサバンナで、どんな自然のドラマが繰り広げられるのでしょうか。
のんびりと草をはむ動物の上空に、観光客を乗せた気球が浮かんでいます。興味はあったけど、私が怖がりなので今回はパス。
ハイエナがきょとんとした目でこちらの様子を伺っています。こう見るとかわいい♡
ガイドさんが遠くのほうに、チーターを発見!遠くでもすぐに見つけてくれて、さすがです。
チーターも、とても見たい動物だったので、会えてラッキーでした。
広大なサバンナにポツンと生えている木の上にハゲワシが。
そして、ここマサイマラ でも、ゾウたちの行進を見ることができました。
バッファローが車道のど真ん中でトイレ中。全然終わらなくて数分間ずーっと!長い!
私たちはトイレが終わるまでじっと眺めながら待っていました。あえてこんなところでしなくても、サバンナは広いのに…😅
ハゲワシたちがたくさん集まっています。ヌーの死骸をついばんでいました。
よく見ると目が鋭い。みんな、生きるのに必死です。
サファリした人は最初はシマウマで感動するけど、最後のほうは、またシマウマかあ〜って飽きちゃう人が多いそうです。
でも、私は最後まで飽きることはありませんでした!なぜならこのサファリで、シマウマが大好きになってしまったからです。
特にこのプリプリしたお尻が何とも♡ライオンが襲いたくなるのが分かります。
それにしてもシマウマってサバンナの中で、何でこんなに派手な柄をしているんだろう。目立つようにして、自らエサ役を買って出ているのか…何か意味があるんだろうけど、まあ、素敵な柄だから別に追求しなくてもいいかな。
ただガイドブックによると、最近の研究結果では、あの縞模様には、眠り病を媒介するツェツェバエなどを寄せ付けない効果があるのだとか…
シマウマ、すごい。かわいいだけじゃなく、そんな効果のある柄を身にまとっているとは。
今まで特にシマウマには興味がありませんでしたが、シマウマの魅力に気づいたサファリとなりました。
よく見ると、ソーセージみたいな形の実がついています。マサイ族の水筒は、この実で作られているそう。
おサルさんがノミ取りをしていました。
しぐさが人間みたいで、ひょうきんです!思わずクスッと笑ってしまいます。
キリンって正面から見ると、何だかすごくかわいくないですか?
まつ毛がピンっとはねていて、つぶらな瞳にキュンとなってしまいます。
キリンの近くをサファリカーで通りかかると、だいたいいつもこっちを見て様子を伺っています。警戒心が強いのかもしれません。
ヌーが川渡りをするマラ川に近づいてきました。
ヌーの群れが集まり始めています。ヌーたちを川へ川へと駆り立てるのは、きっとヌーの本能なのでしょう。
川へ行く前に、タンザニアとの国境を示す石のあるところに立ち寄りました。
すぐ近くにヌーの群れが見えました。
旦那がヌーの群れを見て一言、「つくだ煮みたい…。」
確かに。かたまりになっていると、アサリとかのつくだ煮っぽいかも…。
ヌーたちが集まってきています。
川はもうすぐそこです。
国境の石をあとにし、しばらく車を走らせると…目の前に川が見えてきました。
ここが、ヌーたちが命を懸けて渡る、マラ川。
ヌーが川渡りをするポイントがいくつかあり、川沿いにドライバーさんが車で回ってくれましたが…
今日はヌーの姿は見当たらないようです。
ヌーの川渡りを追いかけて、他の車もマラ川沿いに集まっていましたが…
日光浴をしながら寝そべっているカバしかいません。
ヌーの川渡り、今日は見れないのかな…
そろそろお昼の時間。仕方がないのでとりあえず、昼食をたべることに。
ランチをする場所まで移動します。
川沿いに、ワニもいました。
草むらに、インパラの群れも。
保護色のように草の色と同化しています。一瞬、見逃してしまいそうになります。
そして、ヌーの群れもいました。
今日は川、渡らないのかな…
川の近くには、こんなにヌーがいるのに…
少し雨が降ってきました。
あ、シマウマが…!!
サバンナにできた水たまりに足を取られてしまい、身動きができなくなっているシマウマがいました。
雨が降ってきたのに気付かず、一頭だけ逃げ遅れてしまったのでしょうか。
後ろ髪を引かれる思いで、この場をあとにします。
私は、このシマウマがどうなってしまったのか、日本に帰ってきてからも時々思い出します。
このブログを書いている今でも、あの子は大丈夫だったかな、と考えると切ない気持ちになります。
どうか、無事でありましたように…。
雨が止んできました。
お弁当を食べるのによさそうな場所を見つけたので、朝ロッジで作ってもらい持参したランチボックスを広げます。
中身はこんな感じ。チキンも入っていてかなりボリューミーです。
昼食後、とりあえず車に乗り込み、しばらく車を走らせた時に、何やらドライバーさんがせわしなく無線でやり取りを始めました。他の車から、何か情報を得たようです。
無線は現地の言葉なので分かりませんが、大急ぎで何かを探しながら、サバンナの道を縦横無尽に車を走らせます。
…もしかしてヌーが川を渡る?
どうやら、無線でキャッチした場所が分からず、探し回っているようです。温厚そうなドライバーさんが少し険しい顔つきで、同じ道をぐるぐると旋回したり、行ったり来たり。
しばらくすると車はゆっくりと停車しました。
数台の車が停車している場所に到着。車の中からカメラを向けている人たちが。
何かいる…あれは!!
ハネムーンライオンです。
ライオンは、1頭~数頭のオスと、10頭前後のメスや子どもから成る、プライドと呼ばれる群れを作って生活しています。
ライオンのメスは発情期を迎えると、ペアになったオスと共に群れを離れ、交尾に適したところを探し求めて歩き続けます。そして、交尾を繰り返します。これを、ライオンのハネムーンと言います。
ライオンのハネムーンは短くて1週間、長くて1ヶ月。
ハネムーン中は食事もせずに歩き続けるため、痩せ細っていき、なかには、空腹に耐えきれず餓死してしまうものもいます。
1時間に数回交尾を行い、メスが妊娠するまでライオンの過酷なハネムーンは続きます。
晴れてメスライオンが妊娠すると、2頭は群れに戻ってきます。そしてまた、プライドの日常が始まります。
ハネムーンライオンの場所へは、私たちの車は早く着いたほうで、あとからあとから見る間にたくさんの車が集まってきました。
ヌーの川渡りの情報がないか無線を聞きながら、とりあえず、ゲームドライブを続けます。
ずらっと並んだキリン。キリンが地面から生えているみたい!
そして、またチーターに遭遇。
シマウマ。おしりがかわいいだけじゃなくて、こう見るとやはりかっこいい!
シマウマとヌーの群れにも会いました。
本当にマサイマラは動物たちの宝庫。バラエティに富んだ様々な動物を見ることができました。
見たいと思っていた大型動物にもたくさん会えました。
今回のサファリでこんなにいろいろな動物に遭遇できたのも、ドライバーさんのお陰だと思います。
サファリはドライバーの腕次第、と聞きましたが、納得。
シャイなお人柄で、私たちの前では常に影に徹しているんだけど、他の車とすれ違うたびにやり取りしていて、ドライバーの間では顔が広いようでした。
マメに無線で情報交換をし、動物の出没しそうな気配のある場所では、時々車を止めて双眼鏡で探してくれています。
私たちが興味のありそうな動物がいれば気を利かせて車を止め、写真を撮り終わり座席に座ると、さっとタイミングよく車を出してくれる。
こんなに腕のいいドライバーさんに出会えて、私たちは本当にラッキーでした。
ヌーの川渡りは、ドライバーさんも一生懸命、他の車と無線でやり取りしたり探してくれましたが…残念ながら今日はヌーが川を渡ることはありませんでした。
自然界で起こることは誰も予想ができないのです。仕方がありません。きっとヌーたちは、今日は川渡りをすべきではないと判断したのでしょう。
明日に期待します!
今日はまだ明るいうちにロッジに戻ることができました。
いったんコテージへ、荷物を置きに戻ります。
今夜のシャワーは慌てて入ることのないように、早めにダイニングへ、夕食をたべに行きます。
今日のビュッフェには、具がほんの少ーししか入っていない、不思議な海苔巻きが。これもなんちゃって和食だろうなと思いながらも、興味がありとってみると…
これが結構おいしかった!酢飯がかなり効いていて、変わっているけど何かクセになる味。思わずおかわりしてしまいました。
ビールは今夜はいつもと違うものを。ラベルの絵はケニア山です。
さて、残るはあと1日。ヌーの川渡りを見られるといいな。
部屋に戻り、明日への期待を胸に眠りにつきました。