車に荷物を積んだ後、まずは最初の目的地、ナイバシャ湖へ向かいました。約2時間の道のりで、今日はここで1泊の予定。
車中、ガイドさんがケニアについて、いろいろ教えてくれました。ケニアの民族は約40の部族から構成され、公用語はスワヒリ語で、「こんにちは」は「ジャンボ」と言うこと、ケニアはジャガイモがおいしいことなどなど…
スワヒリ語のジャンボという挨拶は私も知っていたのですが、何で知っていたかというと、中学校の英語の最初の教科書で、「ジャンボ!ハバリ」というフレーズが出てきたからです。
ネットで調べてみたら、当時、中学校の教科書に出てきた「ジャンボ!ハバリ」を鮮明に覚えている人は結構多いみたいで、やっぱりインパクトあったからみんな覚えているよね〜!と何だか嬉しくなりました。
でも何で英語の教科書にスワヒリ語?って言っている人も。確かに!
ちなみに主人は中学の時に使っていた教科書が違うものだったのか、「ジャンボ!ハバリ」のことは知らないと言っていました。
ガイドさんは、なかなか流暢な日本語を話すので、日本語がお上手ですね!と言ったら、何と独学で覚えたとのこと。
昔、ナイロビで日本人経営のコロッケ屋さんで働いていたことがあって、コロッケやメンチカツは上手に作れますよ〜と言っていました。
コロッケは日本の名物なのですか、と聞いてきたのはそれだからか〜!
ケニアのジャガイモの話をしていた時に、日本の男爵イモのことを言っていたのも納得。
ガイドさんは、いろいろと日本のことを聞いてきて、まだまだ日本語が上手になりたい、吸収したいという熱意が伝わってきました。
ナイバシャ湖へ向かう途中、グレート リフト バレー(Great Rift Valley)に立ち寄りました。
グレート リフト バレーとはアフリカ大陸を切り裂くように、南北7000キロに渡って縦断する巨大な谷です。
およそ1000万〜500万年前から形成が始まり、現在も少しずつ大地が動いていて、年間2.5〜5.0cmほどの裂け目が広がっているといい、将来、アフリカは東西に分裂するだろうと予測されています。
壮大なスケールの話!!
その、分裂の過程の場所に立つことができました。

グレート リフト バレーにて、ガイドさんと
ここにはお土産屋があったので、買い物をすることに。
店内にびっしり並べられた製品のひとつひとつは全て手作り。よく見比べ吟味して選んで…
娘は象のチャームが付いたヘマタイトという石のネックレス、旦那は木彫りの雄と雌ライオンの置物をセレクト。
こういったお土産屋では値札がなく、価格をふっかけてくると知っていましたが、最初に言ってきた金額が14000シリング。
ガイドさんいわく、言い値の半分の値段から交渉するといい、とのことだったので、7000シリングで!と旦那がまずは切り出しましたが…
お土産屋の店員もなかなか引きません。
数回にわたる駆け引きのあと、最終的に8000シリングで交渉成立。まだまだいけたはずだけど、もうこの辺で妥協した、と旦那。
8000シリングは日本円でいうと9000円弱。
最初の価格よりは値切れたけど、ケニアはそれほど物価は高くないはずだから、得した!っていう感じはしない。日本のお土産屋の価格と感覚的にはそんなに変わらない感じ。
段々うまく交渉できるようになってくるかな。
そして再びナイバシャ湖を目指して向かいます。
道端にはよく、トウモロコシを炭火で焼いて売っている人たちがいて、途中、ガイドさんが1本買い、ポキっと半分に折り、食べてみる?と分けてくれました。
一口食べてみると…ポップコーンの味!
日本のスイートコーンとは全く別物で、甘み控えめで硬い。
娘は元々日本のスイートコーンは嫌いで(食べると歯に挟まるし、甘ったるいと言っていて)、初めて食べたこのケニアのガリガリ硬いコーンがいたく気に入った様子。
食べ続けていると、ちょっとアゴが痛くなるけど…確かに、食べ慣れてくるとおいしく感じてきます。
それにしてもナイバシャ湖への道のりでは、運転手さん、スピードを飛ばす飛ばす!
それでも制限速度は超えていないようで、他の車もみんな、同じようなスピードで飛ばしています。
運転手さんはベテランそうなので大丈夫だとは思いましたが、野生動物が急に飛び出してきたり、道路に置石でもあったら大変なことになるなあ、とビビリな私はいろいろ考えてしまいました。
18時前、一行は無事、今夜宿泊予定の、レイク・ナイバシャ・ソパ・ロッジ ( Lake Naivasha Sopa Lodge) に到着!

ロッジ のフロント
とっても素敵なロッジ!
フロントは、高い天井にシャンデリアが映え、センスがいい!
チェックイン手続きを済ませ、このロッジの宿泊に関する説明を一通り聞いてから、ガイドさんと明朝の集合時間を確認した後、部屋へ。
夜はロッジ周辺に出没する野生動物が危険なため、自分たちで部屋へ行ってはいけないとのことで、コテージまでスタッフに同行してもらいました。
スタッフは万が一、野生動物に襲われた時に撃退する棒を所持していました。

小道を歩いてコテージに向かいます

宿泊する部屋

備え付けの蚊帳をおろして
コテージのお部屋もとっても素敵♡
正直、こんなに素敵なところだとは想像していませんでした!
1泊だけというのがもったいない!
荷物を簡単にほどき、とりあえずダイニングに夕食を食べに行くことに。

ダイニングも広々としています

窓際の席に通されました
食事は全てビュッフェ式なので、好きなものを取ります。そして、ケニアに来たらとりあえず絶対飲んでおきたい、ケニアビールの「タスカー」を注文。
まずはケニアでの初日の無事に感謝し乾杯。心地よい疲れとビールのアルコールで、ほろ酔い気分。
食事のあと、コテージに戻る途中の小道で、同行してくれたロッジのスタッフが、あれを見て、と指差した方向を見ると…
暗闇の中でカポッカポッと音をさせながら草を食べているカバが!
カバって想像以上に大きくて迫力!!
一生懸命、草をはんでいる姿は、何だかカワイイ♡
もっと近くに行ってみたくなってしまいますが…でもカバにはくれぐれも近づきすぎないように!!
10日ほど前に、ここナイバシャで、中国人観光客がカバの写真を撮ろうとして接近しすぎ、胸を噛まれて死亡した事件があったので、娘にも気を付けるよう言い聞かせていました。
カバは世界でも有数の危険な動物で、強力なあごでカヌーを真っ二つにすることもでき、アフリカでは年間約500人がカバに襲われて死亡しているのだそうです。
カバって呑気で優しそうなイメージがあったんだけど、結構怖いんですね…😱
寝る前に、部屋の窓の外を見たら、さっきカバがいた場所に今度はシマウマが来ていて、草を食べていました!
こんなに部屋のそばで野生動物が見られるなんて、すごいなー!アフリカってダイナミックだなあ。