新曲「Dynamite」が、米ビルボードの8月31日(現地時間)のシングルチャートで2週連続1位を獲得、韓国人歌手として初の歴史的快挙を記録し、目覚ましい活躍を続けているBTS。
そのBTSの兵役についてのニュースが、現在、国内外を賑わしています。
韓国では、満18歳以上の男子は約2年間の兵役を義務づけられており、原則として28歳までに入隊しなければいけません。
BTSでは最年長メンバーであるジンが、今年の12月で28歳の誕生日を迎えるため、一番最初に兵役に召集されることになります。
しかしながらBTSは全米1位の快挙を成し遂げた直後だけに、韓国国内では兵役免除などの特例を求める声も広がりを見せ、論争の的になっています。
BTSの活動が韓国の国益に役立っているという意見には、多くの韓国国民が同意しているため、兵役に関する特典を与えるべきだとの声は強まっていて、「延期」に関しての反応は悪くないとのことです。
兵役特例の賛成派反対派と、様々な意見がある中、日本では行くべきであるという声が圧倒的に多いように思います。
いろいろな意見がありますが、個人的に率直な考えを述べると、私はBTSは兵役免除、もしくは延期などの特例を受けてもいいのではないかと思っています。
現行の兵役法では、五輪やアジア大会、国際コンクールで優秀な成績をおさめるなど「国威発揚」に寄与した者については兵役免除が認められていますが、彼らBTSレベルになると、国に貢献しているのは間違いないことなので、そういった観点からフラットに考えると、そのような考えに至ります。
しかし現実問題として、そう単純な話ではないということも理解しています。
実際、社会的地位や富の有無によって兵役義務に不公平が生じるということは、韓国人が決して容認できない深刻な問題で、スポーツ選手や芸術家、芸能人など、一部の職業に対して適用される兵役特例を巡って、国民世論は常に賛否が二分されているのだそうです。
BTSメンバーは一貫して「兵役は当然の義務」との立場を表明してきましたが、彼らほどの影響力のあるグループのことなので、仮に十分な議論をされないまま何か特別な措置や待遇を受ければ、周りからの風当たりも強まり、彼らの人気にも影を落とすのは間違いないため、慎重に結論を出すべき問題だと思います。
兵役特例法反対派の中には、国に定められている憲法だから行くのは当然、とか大衆歌手の目的は個人の営利だ、という意見もあるようです。
しかし韓流アイドルも含め、若いうちにしか活躍できないスポーツ選手などの職業もある上、現在では若者の職業も多種多様になってきていて、国益に貢献するほどのケースもあるということも踏まえると、もっと臨機応変に対応することが求められるようになってきていると思います。
兵役特例法が制定されたのは1973年のことで、すでに当時とは社会構造や職業の形態なども大きく変わってきているため、現状にそぐわなくなっているということが一番問題で、既存の法に当てはめること自体、どうしても無理が生じることになります。
つまり、明確な基準を設けない現状のまま議論するのは堂々巡りになってしまうし、仮に思い切った決断を出した場合にも、さらに論争を巻き起こしてしまいます。
このように考えると、まさに今、ここにきて兵役特例法の見直しをはかり、新たな基準を設けることを検討すべきタイミングなのだと思います。
(BTSの兵役は免除?延期?ビルボード1位などの活躍でどうなる② へ続く)
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